2006年8月

 

某日> ちょうど1年前の今日、出来上がったばかりの『愛することと優しさについて』<携帯版>を持って、子ども出版のTちゃんが紀伊国屋書店MOVIX京都店へ取り扱いの依頼に訪れた。アポなし(予約なし)だったのに、対応してくださったO氏が、「これは売れます!」と京都店のみならず、他店へのプッシュも約束してくださった。随分前のような気がするが、まだ1年間しかたっていないことに驚く。O氏とのこの出会いがなければ、『雲のある風景』どころか、『こどものためにあいうえお』も出版できなかったかも知れない。本当にいつも心の底から感謝しています。

 

 

某日> ジャズを聞き始めたのは、28年前にFMラジオから偶然流れてきたピアノトリオの演奏を聞いたからだ。それまでにも何度か意識してジャズを聞いたが、どうも好きになれなかったし、ジャズのどこがいいのだろう、と思っていた。ところがエロール・ガーナーのピアノはすごかった。ハッピージャズだ!、と思った。すごい躍動感で、聞いているだけで体が動きだし、心臓なんかは動きだした体のその内側で自由に跳ね回っていた。日本未発売の『One World Concert』を輸入レコード屋で探したが見つからなかった。しかしジャズに目覚めた僕は、1週間に130枚のLPレコードを買う、というジャズスタートをした。それからしばらくして、ジャズの専門雑誌に「ワン・ワールド・コンサートを持っておられる方、お礼をしますからテープ録音してください」と投稿。するとお一人返事があり「1万円で!」と。レコードそのものなら5万円出しても欲しかったが、録音テープを1万円で売る、というのが気に入らなかった。貴方は20万円で買ったのですか?!という感じでお断りした。
何年かしてジャズ熱は平熱になり、現在は、ジャズもクラシックもポップスも同じ様に聞いている。そんな今日、ブックオフで同レコードのCDを見つけた。2枚のLPレコードを1枚のCDにカップリングしたもので、中古品1350円!28年目にしてやっと手に入れた。すごくすごくすごく嬉しい。ボリュームを少し大き目にして再生。うーん、スゴイ。やっぱりウキウキハッピージャズ。なぜこんな素晴らしいCDが日本未発売なのか分からない。
こんな調子で、欲しい映画ビデオも手に入らないかなあ。『無常』『Keiko』『若者たち』が見つけたいベスト3だ。何年か後に映画についての本を出す予定なので、それまでに手に入れたい。皆さん宜しく。

 

 

某日> 最新刊『雲のある風景』の読者感想がちょこちょこ届くようになった。ラスト10篇の犯罪防止、自殺防止のための詩についての感想はないのだが、「失敗について」が良いと思う、などと言われると、僕もこの詩好きなんです、と他者の詩みたいに心で返事をしている。書店の動きはのんびりしたものだが、広告なしでただ並べていただいているだけだから、読者の方の口コミに期待している。読者の皆さん宜しくお願いしますね。

 

 

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