2008年7月

 

某日> 今月は変則的な詩写ライブを2回した。詩写ライブとは、僕の本をすべて持っているような愛読者との集いで、3名から10名くらいの方と詩や写真についてざっくばらんに約3時間話し合うものだ。2回とも、新刊『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』が届く前だったので、既刊の4作品をテーブルに置いての話になった。久し振りの詩写ライブで、熱心な読者の方に会い感激した。自分が購読するだけでなく、友人知人に詩集をプレゼントしたり、詩のコピーを手紙と一緒に送ったりしてくださっている。こんな熱心な読者が何人もいらっしゃることが僕の喜びであり誇りなのだ。誠実に真っ直ぐに詩を書き続けていることが、素晴らしい読者とつながることになる、ということを教えてくれるのが詩写ライブなのだ。(詩写ライブについては、子ども出版へ申し込んでください)

 

 

某日> 新刊『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』が届きました。子どもをイメージした新緑の色が美しい。軽くて持ちやすいコンパクトなハードカバーがいい。そして何より、編まれた詩がいい。自画自賛で申し訳ないが、こんな素晴らしい本はめったにないと思います。教育詩集としてまとめた詩集ですが、既発表の 264篇の詩から選んだ63篇に新作54篇を合わせた、 117篇のベスト詩集となっています。手に取ってどのページでもいいから開いてみてください。そこには必ず読ませる詩があるはずです。読んで考えさせられる詩があるはずなのです。簡明な言葉使いだが広く深い詩の世界が感じ取れるはずで、それこそが「高木いさおの詩の世界」なのです。もちろん、第1作『愛することと優しさについて』にも僕の詩の世界は感じ取れると思います。しかし、『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』を手に取ってしまうと、充実度、完成度の違いが歴然としているのです。だから、手に取って読み返した直後、「これで死んでもいい」と思ってしまいました。たった5冊を残して死んでもいいのか?!と言われそうですが、5冊ということより、「高木いさおの詩の世界」が完成したことの満足感が、「死んでもいい」につながったのだと思います。「死んでもいい」と思ったら、後はのびのび生きたらいい、ということです。5冊の詩集に318篇の詩。これで完成した「高木いさおの詩の世界」をどう発展させていくかがこれからの仕事だと思っています。

 

某日> 今までの4作品は、ソフトカバーで1000円か1200円でした。新刊『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』は、ハードカバーで2000円になりました。値段が倍になった!と思われる方がおられると思います。そこで、僕の考えを書くことにしました。 300頁くらいの小説でも1600から1800円くらいだったりします。僕の新刊は 144頁で2000円です。しかし僕は、小説本と比べて本の値段を決めていません。僕は、CDアルバムのことを考えたりして値段を決めました。大抵の小説なら、一度読んだら誰かに上げるか、古書店か自分の書棚に納まってしまうはずです。音楽CDのように何度も繰り返し読むということはまずないでしょう。ところが僕の作っている詩集は、ああ面白かった!で終わる本ではないと思うのです。仕事や学校にいくカバンの中に入れておられる方も沢山おられます。音のサポートはありませんが、写真詩集の場合は36篇でしたが、詩だけで編んだ詩集には 100篇以上の詩が入っています。10から15曲の入ったCDが3000円だから、 100篇以上の詩集なら5000円でもいいかなあ、と思ったりするくらいです。でも、それでは手に取っていただけないので2000円+税にしました。ぜひ読んでみてください。繰り返し読んでみてください。そして、2000円が高いかどうかを内容で判断してください。安い!と思った方は、今まで通り、プレゼントに活用してください。

 

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