読者の皆様へ

 

 読者の皆様のご支持があったので本著が出版できました。ありがとうございます。今のところ、『愛することと優しさについてシリーズ』は全4作にするつもりですが、4年前にハードカバーの『愛することと優しさについて』(絶版)を出版した時は、一生に一冊の本になるかも知れない、と思っていました。ところが、無名の詩人の詩集にもかかわらず、絶版にしたハードカバーのノア社版と通算して6刷目というご支持を得ました。今までに無いスタイル(①横書き②各篇が一覧できる③イラストなど一切無しの活字のみ④前書きも後書きも割愛して多数の詩で編んだ)と内容ですが、こんなに早く、こんなに多くの方に受け入れられるとは、正直驚いています。

 僕の書く詩は、哲学詩とか人生詩とか呼ばれたりする詩で、人間とは何か、人生とはどう生きるべきものなのか、ということを考える詩です。易しい言葉で表していますが、何度も読まないと理解できなかったり、何度読んでものみ込めなかったりする詩があると思います。でも、何年か何十年か後のある日、あっそうか!という感じでストンと落ち着くことがあると思いますから、こんな詩集は嫌いだ!と思われない限り、そばに置いて読み返してくださるようお願いします。

 本著では、自傷行為、児童虐待、いじめをやめてほしい、と願って書いた詩が各1篇あります。仕事に関する詩は何篇も入れてあります。ほかには、大切な人を失った方に向けての詩、愛や優しさについて考えた詩などがあります。そして最後の5篇は、僕から愛読者の皆様への私信のような詩です。でも、僕の生き方と詩についてのことや子ども出版について書いてあり、初めての読者の皆様にも読んでいただきたいものになっています。

 現在、僕の本は4作が出版されています。2作目の『こどものためにあいうえお』は、厳密に言えば詩集ではないのですが、1冊通して読んでいただいたら、僕の詩であることが感じ取れるはずです。3作目の『雲のある風景』も写真詩集という形式ですが、メインは詩です。本著と合わせての4作をぜひお手元に置いて、何度も何度もずっとずっと読み返していただきたいと願っています。これからも、皆様と皆様の大切な方々のお幸せをお祈りしながら、誠実に詩を書き続けていきます。お元気で。

 

髙木いさお

 

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