読者の皆さんへ―――――この本の活用法とごあいさつ

 

 この本は、初めて文字を覚えようとする子どもが、文字の入り口であるひらがなを覚えるために読んでいたら、自然に生き方も学べるような本になっています。もちろん、たった47文の中に、生き方のすべてを盛り込むことはできません。しかし、すべての子どもが毎日笑顔で暮らしながら成長してくれることを祈りつつ、47文を作りました。

 そんな本を子どものために読んでくださる方に、本の使い方の例を書くことにします。

 文には句読点(。マルと、テン)がありません。そしてひらがなだけで、分かち書きにもしていません。ですから、子どものそばにいる方が、消しやすい濃い鉛筆を使って、記号や漢字を駆使して教えてあげてください。書いて教えるだけでなく、ただ言葉の意味だけでなく、体験や知っていることもたくさん話してあげてください。

 この本は、小さな子どものために書き始めましたが、出来上がってみたら大人にも読んでほしい本になりました。日本語を学ぼうとするすべての人に、日本語を話すすべての人に、この本を読んでいただきたいと思っています。

 

髙木いさお

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