横田滋さんとめぐみさん

  

父は娘を抱き締めたかった

可愛くて仕方のない

13歳で奪われた娘を

 

父は娘を抱き締めたかった

愛しくて仕方のない

55歳になった娘を

 

父は娘と抱き合いたかった

大声でお互いを呼び合いながら

周りに構わず思い切り泣きながら

 

父は娘と抱き合いたかった

妻と一緒に娘を包み込んで

息子たちも一緒に娘を包み込んで

 

父は娘を……

父は娘と……

 

 

 

 

この詩は、横田滋さんが87歳でお亡くなりになった20206月5日の3日後に書きました。滋さんのご冥福をお祈りいたします。
そして、一日も早くすべての拉致被害者が帰国されますように!

 

 

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