2025年6月

某日>僕は毎日五千歩歩くことを目標にしています。加えて、週に2回400m走ろうと思っています。五千歩の方は少ないときでも4000歩は歩いています。小雨なら傘を差して歩くこともあります。しかし400m走はほとんど週に1回になっています。まあ『髙木いさお全詩集』の仕事や用事もありますし、足の具合など体調の良くないときもあって、「無理はやめよう」と思って走らないのです。だから週に1回でも走れたら良しとしています。
 と、そんな毎日のウォーキングですが、気分転換や考え事にはウォーキングが僕には必要なのです。(ウォーキングの中での400mランニングは、気分転換であるウォーキングの中の気分転換になっています。)
 僕はいろいろ考える毎日なので、気分転換のために若い頃には走っていたように今は歩いているのです。家の中で考えていたことを別の角度から考えてみたり、全く別のことを考えたり、時には写真を撮ったり歌を歌ったりしながら歩いています。友人と電話をしながら歩くこともあります。木や草や花を見たりしながら歩いているときに、歩みを止めてそれに見入ることもよくあります。
某日>久しぶりに雑誌『暮しの手帖』を読みました。表紙裏の右下の文章に、【「もう二度と戦争を起こさないために、一人ひとりが暮らしを大切にする世の中にしたい」そんな理念のもとに創刊しました。】という文がありました。胸を打たれた僕は、気が付くと暮しの手帖の理念の言葉に少し言葉を足して歌を作っていました。翌日、ギター伴奏を付けた29秒の歌をスマホ録音しました。そしてその録音を苦手なメール添付にして暮しの手帖社の社長横山泰子さん宛に送信しました。
 「『暮しの手帖』の歌」がきちんと届いたかどうか分かりませんが、横山社長からのご返事はまだ届いていません。
某日>『キース・へリング×コカ・コーラ』というユニクロのコラボTシャツが載ったチラシを見ました。ヘリングは1990年2月に31歳という若さで亡くなった有名な画家です。僕は、作者が亡くなった後に作者の作品の著作権所有者が何をしてもいいはずはないと思っています。作者が生前にある種の許可をしていたのなら良いのですが、作者が意図しないことを作品を使ってすることは厳に戒めるべきだと思います。
 ヘリングは生前に、自らの作品と商品とのコラボについて許可していたのでしょうか。
某日>京阪電車の伏見桃山駅近くに『大黒ラーメン伏見本店』があります。ラーメンが好きな息子に食べさせたくて、今年2回目の入店をしました。ラーメン530円炒飯240円という値段です。支払いを済ませたら翌月末まで使えるラーメン100円割引券がいただけます。
 味は普通ですが、この値段に込められた心意気が僕は大好きです。

某日>2021年4月に95歳で亡くなった有名な脚本家、橋田壽賀子さんの代表作は『おしん』と『渡る世間は鬼ばかり』でしょうか。その『渡鬼』(略称わたおに)の番外編が5月にBS-TBSで放送された、という毎日新聞記事を読みました。
 橋田さんがまだ生きていたらという発想で、橋田さんの脚本を学んだAI(人工知能)が番外編の脚本を書いたそうです。
 例えば僕の死後、僕が今取り組んでいる『髙木いさお全詩集』の約1000編をAIに学習させて、「髙木いさおの未発表の詩を発見!」と誰かに発表されたら、それは許されないはずです。
 しかし、髙木いさおが生きていたらこんな詩を書くはずとAIが書きました、ならどうでしょうか。
 僕は後者の場合も、僕が生前にある種の許可をしていない限り、してはいけないことだと断言します。
 AIが想像つかないほどの進化を遂げて、本物と作り物の判別ができなくなっている今こそ、してはいいことといけないことを定めないと駄目だと思います。
 でもそれができるだけのモラルを今の大多数の人々が持っているかが僕には疑問です。残念ですが。

 

某日>僕は21歳の冬12月、ニコンの最高級一眼レフカメラと50ミリF1.4のレンズを購入して写真生活を始めました。写真学校でも学び、個展を2回、合同展を1回して、2冊の写真詩集を出版しました。2019年春からは『詩と写真のポストカード』の制作を目標100種で開始して、現在36種までを販売しています。

 今までに使ったカメラは、ライカ、ニコン、キャノンのフラグシップ機から各社の安価なコンパクトデジカメまでの50機以上100機未満になると思います。

 そんな僕が最近モノクロ写真を再開したくなり、それ専用のカメラを考えだしたのです。第一候補は富士フイルムからこの6月に発表された『X-E5』でした。ウワサ時点から発売を楽しみにしていたのですが、8月発売の価格がボディだけで約23万円、新発売の薄型23ミリレンズとのセットが約28万円だということが分かったのです。ボディ10万円は無いだろうけど18万円以下、できたらレンズセットで20万円で買えたらなあ、と僕は願っていたのでした。ところがここ何年かどんどん強気になってきた富士フイルムは、リーズナブルで写真を楽しめるという軽量コンパクトなXEシリーズでもこんな強気な値付けをしてきたのです。

 かつてライカをメインカメラにしていた僕ですが、高価格であることを高価格で売れることをブランド力だとする考えには付いていかないことにしています。

 ということで、X-E5はパスすることにしました。そこで小型軽量で評判の良い2世代前のX-E3の中古を10万円以下で探しました。ヤフオク、メルカリ、マップカメラ、キタムラなどをチェックして、結局Amazonで9万8800円の物を購入しました。

 実は、昨年は『キヤノン・パワーショットSX620HS』と『オリンパス・スタイラス1s』を購入し、今年は『パナソニック・ルミックスTZ95D』と『富士フイルム・X-E3』を購入したのです。4機すべて中古品ですが、液晶保護フィルムやストラップや予備のバッテリーなどを合わせると31万2188円の出費となりました。4機のうちの2機は整理したので、これからは富士フイルムの『X-S10』と『X-E3』をダブルメインにして、ソニーの『RX100m6』と『パナソニック・ルミックスTZ95D』の2機をサブにして、残る人生の写真生活をしていくつもりです。

 まだ始めたところですが、XE3でのモノクロ写真撮影はすごく面白いのです!

 

某日>『髙木いさお全詩集』の進捗状況です。5月末には808編だったのですが、現在は965編になっています。もしかしたら1000編を超えて完成となるのかもしれません。子ども出版にはこんな詩集を出版する力はありません。大冊(たいさつ。ページ数の多い本や形の大きな本)を沢山売れるようにするためには定価を抑えないと駄目です。そのためには発行冊数を増やさないといけませんが、子ども出版にはそのお金もないし沢山の本を置いておく倉庫も無いのです。

 戦争絶対反対ですべての人が笑顔で暮らせる社会を目指している出版社が出版してくださることを心の底から願っています。

 

 

 

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