2025年7月

某日>友人の長井さんからお中元が届きました。北海道のメロンと和歌山の桃の詰め合わせでした。僕より6歳上の長井さんは、僕が病気でサラリーマンを辞めるまでの同僚でした。彼はお金持ちではありませんが、貧乏詩人の僕よりは裕福なのでいろいろしてくださいます。我が家のお米が無くなるごとに、連絡したらお米を送ってくださいます。僕が詩の仕事で旅行する時にはカンパをくださるし、毎年クリスマスにはホールケーキをプレゼントしていただいています。
 僕の詩「結局」には、『半歩先を行く人は/半歩後ろにいる人に/何かしてあげられる』と書いてあります。しかし、それを実行している人は少ないと思うのです。
 長井さんは、その少ない人のお一人です。
某日>先月、ある中学校の人権教育担当の先生から僕に講演依頼がありました。今までに先生や保護者向けに講演したことはありましたが、生徒さん向けにはしたことがないので少し考えさせていただきました。
 しかし、①依頼してくださった先生が僕の詩の愛読者であること。②いじめや生活苦で俯いて生活している生徒さんに、しっかり前を向いて生きていこうと思ってもらえる話をしたい。③すべての生徒さんたちに人間として一番大事なことは優しさと正しさの2つをしっかり身に付けることだと伝えたい。などと考えたので前向きな気持ちで担当の先生とお会いしました。
 ご自身も子育て中の心身ともに元気そうな先生と明るくお話しして生徒さんたちだけでなく愛読者のこの先生にも喜んでいただける講演をしたいと思う気持ちが湧いてきたのです。
 ということで中学生の皆さんに向けて、12月に講演することになりました。
某日>「21世紀の日本の詩人」とネット検索したら、Wikipediaで約700名の名前が上がってきます。日本の成人人口を1億人としたら14万人に1人の割合です。また、「21世紀の日本の写真家」とネット検索したら約1000名の名前が上がってきます。10万人に1人の割合です。
 そして僕の名前はその両方にリストアップされています。そこで、僕以外に何名が両方にリストアップされているかをチェックしました。7名おられました。
 僕を入れて8名です。1億人の中で詩人かつ写真家として認められてWikipediaに記載されているのがたったの8名で、その中に僕がいるということです。
 もちろん、作品の優秀さを示すものではありませんが、両方で認められていることは事実なのです。自分でも日本でたった8名だということに驚いています。長い間頑張ってきたご褒美だと思っています。
某日>毎日新聞は、8月2日土曜日から土曜日の夕刊を発行しないことを発表しました。しかし値段はひと月4900円据え置きです。
 毎日新聞へ電話をして、①他社もいろんな地区で夕刊をやめて統合版にしています。毎日新聞は朝夕刊のセット版を全国的にやめて全て統合版してほしい。②昨年から、前日夕刊の記事が朝刊に再記載されていることが多くなっています朝刊のページ数はかつて3割減か4割減になっていると思います。夕刊の8ページはかつての半分ではないでしょうか。記者の数が減っていることとも関係しているのでしょうが、そんな中で記事の量や質を落としてセット版を維持するのはやめてほしい。統合版にして1000円が無理なら500円でも600円でも安価にしてください。とお願いしました。

某日>作業中の『髙木いさお全詩集』が現在1012編になりました。
 それにしても今年1月のしじん月記で「550編ほどで4月末にまとまったらと思っている」という内容を書いたのに、詩の数はもう増えないと思いますが訂正などの編集作業終了はまだまだという状態です。
 現在の1012編を読んで一番感心しているのは僕なのです。17歳の時に書いた詩や22歳の誕生日に書いた詩も入っていますが、それらは例外的な数で、ほとんどが現在36歳の一人息子が生まれてから書いた詩です。中でも2003年に初めての詩集を出版してからの22年間に書いた詩が多いのです。
 東京の飛鳥新社からメジャーデビューしたのが2012年ですが、それ以降メジャーな出版社からの依頼はまったくありません。変な自信ではなく、自己の詩的感性を披露することを目的としない僕の詩が、社会を良くしてみんなが幸せに暮らせるようになることを願って書いている僕の詩が、唯一無二の詩の世界を形成していることは確かです。そしてその僕の詩が広がれば、どれほどかは分かりませんが少しは社会が良くなるはずだと確信しています。しかしそのことを理解してくださる編集者がおられないのです。残念です!
 僕のためにではなく、社会が世界がほんの少しでも良くなるために、僕の詩が日本中世界中で広く読まれることを願っています。
 『髙木いさお全詩集』はそんな力を持った詩集だと思いながら、いつか皆さんに届くようにと頑張る毎日です。

 

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