2024年3月

某日>正確には3日の正午でした。毎日新聞ウェブニュース、それと同内容のYahoo!ニュースで、僕の詩「イスラエルの母たちへ、そして父たちへ」の記事がネットニュースとして出ました。翌日の4日には毎日新聞大阪版で、紙面記事として同じ内容で出していただきました。
 昨年10月7日からガザでの戦闘が始まりましたが、毎日のニュースで増え続ける死者の数、とりわけ子どもたちの死者数が増えることに僕は心を痛めていました。
 僕が子どもたちの毎日の笑顔のために詩を書き、その詩を広げようと努力しているのは、子どもは大人と違うからです。不幸な境遇にある子どもは、なぜ自分がこんなに不幸なのかという原因が分かりません。原因が分からないのですからその不幸を取り除く方法も知りません。大人は社会の問題について、その問題を作った側ではなくても、問題となることを止めなかった責任があります。問題を問題として認識してそれを解決する努力を精いっぱいしている少数の方々を除いたすべての大人には、社会を良くしようとしていない責任があると僕は思っています。
 僕は責任のない子どもたちが不幸であることに悲しみと怒りを感じながら、少しでも社会を良くしようと思って詩を書いているのです。そしてその詩を広げることで多くの大人に「社会を良くしないといけない!」と思って自分のできる努力をしてほしいのです。
 僕は10代の頃から小さな子どもが大好きでした。そして35年前に一人息子が生まれてからは、より強い思いですべての子どもたちの幸せを願うようになったのです。この春、詩を書き始めて61年になる僕は、35年前から僕自身の詩的感性を表現する詩ではなく、すべての子どものたちの幸せを実現するための詩を書くようになりました。
 そんな僕が風邪で寝込んでいた昨年12月、3日ぶりに寝床から離れることができました。その夜、ガザでの傷ついた小さな子どもたちのニュース映像を見た途端、僕は詩を書き始めたのです。一気に書き上げた詩を夜中の2時20分に『つながる毎日新聞』へ送信しました。
 しかし、能登半島地震があったので取材を受けたのは2月上旬になっていました。そしてひな祭りの日の昼にネットニュースとして「イスラエルの母たちへ、そして父たちへ」という詩をメインにした、ガザの戦闘を今すぐやめるべきだという僕の記事が出たのです。
 紀伊國屋書店梅田本店では、翌日の4日に出た毎日新聞の紙面記事を大きなポップにして僕の詩集『愛する心に優しい花が咲く』の後ろに飾ってくださっています。
 最後に、僕の古くからの友人で神奈川県に住む衣笠弘志さんの英訳詩をご一読ください。(僕の詩は全詩リストで公開していますのでそちらをご一読ください。)

 

To Mothers and Fathers in Israel

 

Japanese version by TAKAKI Isao

translated by KINUGASA Hiroshi

 

 

It happened only about eighty years ago.

Is it now to you an old tale with no reality?

 

Children, with no guilty or no reason to understand,

Were jampacked in freight trains.

They were carried in to the concentration camps,

And they were sorted just after they arrived.

A great, great many children were killed there.

 

If you still remember their anger and grief,

 

You cannot permit anyone

To kill even one child.

 

You won’t permit them to kill 1,000,000 children, but

Can you permit them to kill only one child?

Can you permit them to kill ten children?

Do you permit them to kill a hundred children?

Do you permit them to kill a thousand children?

 

There is no justification for killing

Just a single child.

 

If you still remember their anger and grief

Your mother and father once engraved in their minds,

 

You, mothers and fathers in Israel,

Should appeal to the world for the immediate cease-fire.

 

You must not kill

Even only one child.

 

 

 

某日>公明党は、今後「平和の党」と自称することができなくなりました。
 だって、福祉政策や教育政策、そして災害復興より軍備拡張に力を注ぐ自民党を支持、承認してきましたし、この3月には殺傷兵器である戦闘機の輸出も公明党は認めたのです
 選挙とお金ばかり考えている自民党に「選挙協力ができなくなりますよ!」と脅しをかけて平和を最重要にさせればいいのに、政府与党から外される恐怖から平和を棄ててしまったようです。
 本当に残念です。平和を第一に考えて、すべての戦争に反対し、すべての暴力に反対する「平和の党」であり続けてほしかったです。
 ぜひぜひ、もう一度「平和の党」と名乗れる党に戻ってください。
某日>初めてカメラを買ったのは50年前でした。当時国産フィルムカメラの最高機種NikonF2フォトミックをいわゆる標準レンズ50ミリF1.4と一緒に購入しました。すぐに写真の世界にはまり込みました。23歳の冬には個人写真展を京都で開催しました。
 今までに高級高価格カメラのライカ3機種をはじめ、おそらく60種くらいのカメラを購入したと思います。写真学校へも通ったので、モノクロフィルムの現像・引き伸ばし・プリントも自宅でしていました。
 そして昨年の晩秋には京都で2度目の個人写真展を開催しました。
 『詩と写真のポストカード』を制作販売したり、今までに2冊の写真詩集を出版しているので、ウィキペディアには「髙木いさおは、日本の詩人、写真家である。」と記載されています。僕自身は、写真が大好きな詩人だと思っていますが。
 そんな僕が久しぶりにカメラを買いました。キャノンPowerShot SX 620HSというコンパクトデジタルカメラ、いわゆるコンデジです。
 2016年5月26日に3万1800円税別で発売されたこのコンデジはすでに製造中止なのですが、残っている新品を購入しようとネットで見たら7万円から9万円ほどの価格になっていました。あまりに高価格なので、外箱や取説など一式揃った美品中古3万2900円の物を購入しました。実は中古カメラを購入するのは初めてなのでいろいろ心配しながらの購入でした。
 もちろん、この機種に決めるまでにはいろんな機種を検討しました。①ポケットに入れたままで走れるほどの軽量小型。②鳥などが撮れる超望遠、400ミリ以上、できたら600ミリほど。③安価。というのが条件のベストスリーでした。
 そして購入したのがSX620です。①使用時182g②25-625ズームレンズ③美品中古3万2900円。というほとんど理想的なコンデジでした。僕は普通に外出する時もランニングする時も右ポケットに裸で入れているので、本当にサッと取り出して撮影しています。
 ただ、幾つかの大きな欠点があります。特に①タッチパネルじゃないので思った所にサッとピントを合わせにくい。②露出補正がプラスマイナス3.0までほしいのだが2.0までしかなく、その上補正に手間がかかる。③絞り優先露出とシャッター速度優先露出がない。という3点はこのコンデジの大きな弱点です。この3点を改良した今のサイズのデジカメをCanonさんが商品化したら、ややコンデジブームが来ている今、きっと採算は取れると思います。というよりこの機種はCanonコンデジのラスト機種としての責任を果たし続けると僕は確信します。
 カメラ各メーカーへのお願いですが、コンデジとネオ一眼デジカメを各社1機種ずつでいいので出し続けてほしい。各社の商品企画の担当者が集まって、仲良く相談しながら、カメラ業界全体でいろんな特徴のあるコンデジとネオ一眼デジカメラを製作し続けることが写真文化の継続と発展につながると思います。現在のカメラの高価格化が進んで、カメラが高価格の物ばかりになったら写真が金持ちだけの趣味になり、写真文化が先細りしていきます。リーズナブルなコンデジと、そこからワンステップ上のネオ一眼デジカメがあることが写真文化のために必要だと僕は思っているのです。同感してくださるメーカーさん、僕とじっくりお話ししましょう! 

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